こんにちは、Chloeです。
スタートアップ等の人気高騰で以前よりも志望者が減ったとはいえ、投資銀行に新卒または中途で入社しようと思っている方は多いと思います。
そこで今日は、外資系投資銀行に転職・就職を考えている人は絶対読んで欲しい、私がIBDで5年働いて得られたもの・失ったものをまとめました。
面接の受け答えの参考にもなると思いますし、既に投資銀行で働いていて(特にアナリスト・アソシエイト)、転職を考えている方にも是非読んでほしいです。
ページコンテンツ
外資系投資銀行で働いて得られたと思うもの
財務・会計、会社法の知識
まずはベタですが、これらは嫌でも身に付きます。
特に財務・会計の知識は広く浅く(←ここがポイント)つくと思います。
自分のアウトプットへの責任
おかしな数字やデータをそのまま上の人に見せると、どぎつい詰めが待っているので、作業や調査結果、数字の分析結果をしっかり理解した上で提出する癖がつきました。
「この部分は相手がこう思うだろう」という意識を常に持って何を聞かれても答えられるようにしておく姿勢ですね。
何でも「出来るはず」ベースで取り組む
財務分析やリサーチを頼まれた場合、直観的にどんなに時間的に間に合わなかったり不可能だと思ったことでも、基本的には「出来ます」と言って取り掛かるスタンスが付きました!
投資銀行ではできませんでした、は通用しません・・。それをなんとかするのがアナリストの仕事であり、またほとんどのことは粘ればなんとかなりました笑
どこでも通用するビジネスマナー
特にカバレッジ(言ってみれば顧客営業のチーム)であれば大企業の戦略室や財務部の偉い人、たまに社長・副社長と接することがあります。
なので、そういった人に失礼のないように仕事をするスキル・ビジネスマナーが徹底的に鍛えられます。
また、海外チームと仕事をすることも多いので、海外の仕事の進め方やコミュニケーションの取り方といったことも身に着けることができます。
エクセル・パワーポイントのスキル
エクセルとパワーポイントは絶対に速くなります。というか、早くならないと家に帰れません笑
また、社内のプレゼンチームにある程度の資料作成をお願いできるのですが、いかにこのチームに効率的に仕事を頼んで時間を節約し、その間に他のことを終わらせるかが、特にアナリスト時代は非常に重要になってきます。
効率性を突き詰める姿勢
とにかく無駄なことはしたくないので、いかに効率よく作業を進められるか考える力と、マルチタスク能力が格段にアップします。
これができない人は会社で寝ることになります。そして最終的にはクビになります・・・。実際にそういった人を沢山見てきました。
英語力
外資系投資銀行はクロスボーダーの案件が多いので海外チームと仕事をする機会がよくあります。
電話会議や資料作成で読み書きとリスニング・スピーキングが確実に鍛えられます。
全く海外経験のない人でも数年すると仕事ができるレベルには話せるようになる人が多いです。
お金
夕食代が毎日2,000円程度支給され、土日は潰れ、寝る暇もないのでもちろんお金が貯まります笑
また、アナリスト・アソシエイトの給料は数年前と比べ、業界全体でかなり上がっています。
色々聞いていると最近の額面でははこんなもんかと思います。
- アナリスト 基本給850-1,000 + ボーナス100-1,000
- アソシエイト 基本給1,200-1,600 + ボーナス700-1,600
- ヴァイスプレジデント 基本給1,800-2,500 + ボーナス1,000-2,500
- ディレクター 基本給2,800-3,500 + ボーナス1,500-3,500
- マネジングディレクター 基本給3,800-5,000 + ボーナス2,000-5,000
アソシエイトぐらいからボーナスの一部がストックオプションになるので、数年に分けて受け取ることになります。
沢山貰っている一方で稼いだら稼いだ分だけ使うツワモノもけっこうな割合でいます。
周りを見ていると主な用途は時計、スーツ、食事、旅行ですかね。
高いプライド
最後に、プライドは劇的に高くなります。
投資銀行は周りより自分の方が優秀だと思っている人ばかりです!笑
それが本当でも本当でなくても、そのぐらいの気質でないとメンタル的にやっていけないと思いますし、上に行く人はそういう人が多いように感じます。
逆に投資銀行で働いて失ったもの
睡眠・健康
特にアナリストのうちは十分な睡眠は取れません。
毎日3-4時間睡眠ぐらいでしょうか。よって健康が損なわれます・・
でも仕事に慣れてくるとうまく仕事のスケジュール管理ができるようになってくるので、中長期的に見るとそこまで心配いらないかと思います。
サラリーマンとして働くことへの情熱
転職を考えた時、一度サラリーマンの中でも最も高いクラスの給与をもらってしまうと、それよりも低い給料で朝から晩まで一生懸命働くことへの疑問が湧いてきます。
私はこれが一番辛いですかね・・
余暇
休みが直前まで読めないので、特にアナリストのうちはなかなか海外旅行に行くことができません。
アソシエイトになるとある程度はまとまった休みが取りやすくなるのですが、それでも案件の急な動きによってキャンセルせざるを得ないこともしばしば・・・
直前にすべてを予約してかなり割高な料金を払うか、キャンセル可能な航空券やホテルを予約する必要があります。
結果、私はあまり旅行をしなくなりました!笑
投資銀行で5年働いて得たものまとめ
いかがでしたか?
書き出してみるとつらいこともあるものの、得たものの方が大きかったかなと思います。
スキルのつぶしが非常に効くので、長いキャリアの土台とするには抜群の職種だと思います。
ちなみに、私が投資銀行の面接中に読んでいた書籍は 森生明さんのMBAバリュエーションです。
入社した時に会社から配られましたし(笑)、既卒も新卒も投資銀行を受ける大多数の人は目を通したことがあると言っても過言ではないと思います!
絶対に読んでおきたい一冊です。
投資銀行では採用チームも担当していたのですが、内定を貰うコツについては下にまとめたので併せてどうぞ♪
面接で内定を貰うための四つの心得!面接嫌いがどこからでも内定を取れるようになった理由
最後までお読みいただきありがとうございました。
Chloe
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