こんにちは、Chloeです!
大学選定がひと段落したら、願書の提出について考え始める必要があります。
※過去記事
アメリカの大学に留学したい!①大学選定編
今日は、アメリカの大学進学に向けての入試プロセスについて、エッセイやSATを含めたプロセス全貌と、筆者の体験から言える、合格するために絶対知っておきたいコツをまとめました。
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アメリカの大学入試システム
アメリカの大学進学には所謂「入試(=大学に行って実際に試験を受ける)」というものがありません。入試で点数が出ない分、学生は様々な観点から評価され合否が確定します。
特に海外からの留学生については近年数も増えてきているので、中国や韓国など同じアジア圏の学生と比べられることも多く、より「ユニーク」な学生が選ばれる傾向があります。
では、実際にどうやって大学に応募するのかということですが、(UC系列の大学や私立の大学など一部違うところもありますが)大多数の大学は通称Common App(Common Applicationの略)というウェブサイト上でアプリケーションを提出します。
Common Appを使うと、大学毎の設問は異なりますが、成績やPersonal Statementなどの基本的な情報は一度入力するだけで複数の大学に同時に応募できるため、大幅な時間短縮になります。
では、「アプリケーションは出せるだけ出せばいいのでは?」と思う人もいると思いますが、もちろんいくつ出しても大丈夫です。ただし、一校につき$50-$100程度の費用が掛かります。
また、このアプリケーションは自分の強みをアピールする場なので、提出の最低半年前から準備を始めることが重要になります。
アメリカの大学入試に必要なもの
Common Appの提出
Personal Statement
自己紹介文です。いくつかお題が決められていますが、一つ一つのテーマが広いので、どれを選んでも自分の一番知ってほしい部分が書けると思います。
ワード一枚分ぐらいでまとめるのですが、全受験校のアプリケーションにおいて同じものを提出するので、非常に重要なエッセイです。
私はカウンセラーやネイティブの友達に何度も見直してもらい、20回以上書き直した記憶があります。
また、誤字脱字があるとアウトです。英語が得意でない人には厳しいかもしれませんが、文法や言い回しもかなり気をつける必要があります。
その他にもトーンや言葉の選び方など高度な英語力が必要になってきますが、内容+文章の構成次第でカバーできると思っています。
面接官は何千通もPersonal Statementを読むので、いかに端的に言いたいことを言えて、自分のユニークさがアピールできるかが勝負になってきます。
時々、文章を書くのが得意な人が、小説や詩のようなフォーマットでPersonal Statementを書く人もいますが、よっぽど自信がなければ無理はしないほうが無難です!
私の場合は、Rule of Threeを使って、自分の過去を振り返りながら、得意なことと、なぜ大学で○○を専攻したいかに関連付けて書きました。
Application Essay
大学毎に定めている設問です。1問~2問程度で、志願動機等を聞かれます。
注意することは上記とほぼ同じですが、Personal Statementほどフォーマットのクリエイティブさに拘る必要はない気がします。
高校の成績+IBやAP等の想定スコア
私の高校はIB(国際バカロレア機構)システムに沿ったプログラムだったので、Grade 9からGrade 12までの成績をシステムに入力+合否確定後に受験予定のIBテストのExpected Scoreをカウンセラーから大学に申告、という感じでした。
国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。現在、認定校に対する共通カリキュラムの作成や、世界共通の国際バカロレア試験、国際バカロレア資格の授与等を実施。
引用:文部科学省
このExpected Scoreは後のRecommendation Letter同様、志願者には教えてもらえないですが、過去の成績から大体見当がつきます。
テストを受ける前に合否が確定してしまうのですが、このExpected Scoreが実際のスコアと著しく違うと、合格が取り消されることもあるので注意です。
全志望校共通の学力試験
SAT
College Boardが実施しているScholastic Assessment Testの略で、アメリカの大学に志願する高校生のほとんどが受けるテストです。
日本のセンター試験と位置付けは似ているようですが、一年に何度も実施しているので数回受けられることや、英語力と数学力のみのテストであること等、センター試験とは性質がかなり違います。
私は二回(5月と12月)に受験し、高いほうのスコアを提出しました。
Reading + Writingのセクションは、語彙力や文法力が問われ、ネイティブのアメリカ人にとっても難しいレベルです。
私は夏休みの間、単語帳を作り、日常会話で使わないような言葉も含めて2,000語ぐらい覚えました。
一方、Mathのセクションは日本人にはかなり簡単なので、ここでパーフェクトを狙うことが重要です。
私が受験したときは3セクション(各800点)の合計2,400点満点のシステムでしたが、現在は2セクションの合計1,600点満点に変わっているようです。
こちらもちょくちょく変わるので、公式サイトをしっかりチェックする必要があります。
ちなみにお勧めの参考書は色々ありますが、私はアメリカ人にも一番人気の王道である、Kaplanの本を使って、過去問や出題頻度の高い単語を勉強しました。
最後に、スコアの提出方法ですが、Common Appに自分で入力するのとは別に、College Boardのウェブサイトから大学にスコアレポートを郵送する必要があります。
これはオンラインで完了しますが、一通ごとに料金がかかります。
SAT Subject Test(オプショナル)
こちらもCollege Boardが実施しているテストですが、Subject Testといって教科毎のテストです。
数学、歴史、物理、化学、生物、各種言語等のテストを受けることができ、良い点数を大学に提出することで、自分の得意分野をアピールすることができます。
通常、SAT Subject Testのスコアはオプショナルですが、大学や専攻によっては、提出を求められることもあります。
私の受験した年は、Harvard Universityは3つのSubject Testのスコアの提出を義務付けていました。
SAT本編と同様、年に数回受験できるので、前もって受験プランを立てておくといいと思います。
ちなみに私はMath Level 2(SAT本編のMathより難易度は高いです。Level 2より難易度が下のLevel 1もあります)、Physics、Chinese with Listeningを受験しました。
Math Level 2については難易度が本編より高いと言えど、日本人からすると簡単だと思うので、数学が苦手でない人は受験することをおすすめします。
Physicsについては正直難しかったです。というのも、制限時間が1時間で75問(全て選択問題)を解く必要があるので、時間配分が重要です。
Chineseを含む言語系については、日常会話ができるレベルであれば、ほぼ間違いなく満点が取れるテストだと思います。
また、Japanese with Listeningというのもありますが、日本人には意味がないので、受験はやめましょう。
その他準備項目
Extracurricular Activities
課外活動です。欧米の教育ではとても重視している要素です。
面接官がアプリケーションを読む上で注目している点として、「この人は面白みのある人間か?我が校にどのように貢献してくれるのか?」が挙げられます。
勉強ができる人はたくさんいるので、自分のユニークさをどんどんアピールするチャンスです!!
スポーツ、音楽・美術等の芸術関連、ボランティア活動、勉強以外で熱心に取り組んだことがあれば、是非書いていきましょう。
例えあまり話すことがないとしても、二つから三つは書いたほうがいいと思います。
Recommendation Letter
推薦状ですが、2通必要なはずです。
最近の規定はちょっと分からないですが、私の時は高校の授業の先生で特に親しかった経済と音楽の先生にお願いしました。
こちらは志願者から書いてほしい人にお願いはしますが、実際のレターは見れません。
直接推薦者から大学に送られるので、私も何が書かれていたか分かりませんが、悪く書いてはいないと信じています。笑
Art Supplement
最後に、大学によってはArt Supplementとして、アートポートフォリオを提出できるところがあります。
絵の才能だったり、音楽の才能がある人は利用して、アピールしましょう。
アメリカの大学入試まとめ
いかがでしたか?こうして書き出してみるとやることが多そうに見えますが、ひとつひとつ計画的にこなしていけば、日本の試験一回勝負の大学入試よりも、自分をアピールするチャンスは多く、色々な可能性が広がっていると思います。
参考になれば嬉しいです!
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